KSコーティング

KS COATING

KSコーティングとは

パイプなどの金属表面を樹脂で覆い、防蝕加工します。ピンホール、エアーの抱き込みがなく、強度を維持。

1.コーティング皮膜はシームレス

PVCプラスチゾル槽へ浸漬し、金属表面へ皮膜を形成します。従ってシートを貼り合わせてライニングしていく様な継ぎ目が全くなく、ピンホール、エアーの抱き込みがない信頼性の高い皮膜が得られます。

2.複雑な形状に対応

ヘッダー管、多孔板の様な従来の手貼りでは非常に手間のかかるものでも簡単にコーティングできます。

3.大型のコーティングができます

PVCプラスチゾルコーティング設備としては、国内有数の大型品の形成が可能です。このプロセスでは1回の操作により、1.6m巾×6.0m長さ×1.5m高さのものまでコーティングできます。

4.耐海水性に優れています

パイプなどを海水に使用した場合、腐食と相まって海洋生物の付着が大きな問題となります。PVCプラスチゾルコーティングは海洋生物が付きにくく、付着した物も他のライニング材質に比べ容易に除去できます。

5.現場補修が可能です

PVCプラスチゾルコーティングは、材質が熱可塑性樹脂ですので、万一施工中、使用中にキズがついた場合は現場での補修が可能で、修理後はすぐ再使用が可能です。

KSコーティングの
皮膜の物性

項目 単位 試験方法 測定値
物理的性質 比重 - JIS K7112 1.24
硬さ HDA JIS K7215 82
機械的性質 引張強さ MPa JIS K7161 13.8
伸び % JIS K7113 370
熱的性質 線膨張係数 1/℃ ASTM D696 1.2×10-5
熱伝導率 W/(m・K) ASTM C177 3.5×10-2
柔軟温度 クラッシュベルグ柔軟温度 -35
低温衝撃脆化温度 JIS K7216 -48
電気的性質 体積抵抗率 Ωcm JIS K6723 1.3×109
耐電圧 kV/mm JIS K6911 15
その他の性質 テーバー摩耗量 mm3/1,000回 JIS K7204 0.29
接着力 N/25mm JIS K6854-2 皮膜破壊
項目 単位 試験方法 測定値

※記載の数値は、測定の一例であり、保証値ではありません。

KSコーティングの
形状の適否

注意点
A 連続溶接で点溶接をさけること
B 空隙は5mm以上
C 溶接構造とし空気を含まぬこと
D ボルト穴までコーティングが必要な場合、大き目に下穴をあけること
E コーティングを施すにはあまり薄い鉄板は適しません
F 格子の間隔がせまいと目づまりします
G 動く部分のコーティングはさけること
H 金属の厚さはできるだけ均一に
I 曲がり部分は5R以上とること
J 内面の曲がりの部分は5R以上とること
K 継ぎ手はフランジ構造としネジ切りはさけること
L 密閉構造でなく一面は開口部をとること

※尚、形状の適否につきましては、その都度ご相談ください。

コーティングを施す場合には上記の項目のほかに次の点にご留意ください

①加工温度が250℃位になるので、これに耐える材質及び構造にしてください。

②浸漬によるエアーの抱き込み、後加熱における抱き込みエアーのふくれが生じる構造はさけてください。

③コーティング膜厚を一定に保つことは困難です。
コーティング後組み立てを行うものについては、予めコーティング厚さ分の余裕をとってください。精密さを要求されるものについては、施盤加工、プレーナー加工などの機械仕上げも可能です。

④小口径のパイプ(20A以下のサイズ)は、コーティングにより目づまりします。例えばタンクなどの取出管は25A以上にしてください。

⑤鋭利な角は基材が露出する恐れがありますので、角をとってください。

KSコーティングの
施工例


栽培漁業センターパイプライン


スクリューコンベア


海水取水管先端架台



振動トラフ


酸洗槽



メッキ用ラック

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#ホースのあたりまえ

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#シートのあたりまえ

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